Flutter備忘録: 公開アプリのバンドルIDの更新
Google PlayとAppストアで公開しているアプリのバンドルIDを更新しないといけなくなってしまったのですが、その時の工程をここにメモしておきます。
どちらのストアでも、アプリは「バンドルID」で識別されいて、バンドルIDが違うと別のアプリだと認識されます。 また、既存のアプリのバンドルIDを変更する事はどちらのストアでも出来ないらしいので、新しいバンドルIDでアプリを新規登録する必要があります。
バンドルIDは。一度設定したら普通は変更する必要はないのですが、今回はアプリにFirebaseを導入する際に、Firebaseのツールが正しく動作せず、泣く泣くアプリのバンドルIDを変更せざるを得なくなりました。
結論としては、Google Playの場合は至って簡単で、 新しいバンドルIDでアプリを新規で登録した後、古いアプリの設定を更新すれば良かったのですが、Appストアの場合はやり方が悪いとアプリ公開の審査が通らず却下されるみたいで、まず既存のアプリを非公開にしないと新しいアプリは登録出来ない仕様みたいです。
またバンドルID変更に関するApple公式のドキュメントも見つける事もできませんでした。
GoolgeのPlayストアでバンドルID変更
Google Playの場合は、
- 新しいバンドルIDでアプリを登録
- 古いアプリの公開状況を「非公開」に設定
といった工程で、変更が割とスムーズに完了しました。
1. 新しいバンドルIDでアプリを登録
既存のアプリとは別に、新しいAndroidアプリを新しいバンドルIDで作成してPlayコンソールで登録。
ただ、新しいアプリを同じ名前では登録出来ないので、
といった名前でアプリを登録しました。
2. 古いアプリの公開状況を「非公開」に設定
新しいバンドルIDのアプリが一般リリースされた後に、Playコンソールの「詳細設定」で古い方のアプリの公開状況を「非公開」に設定。
新しいアプリがリリース一般リリースされた後でないと、新しいアプリのストアが一般公開にならないのですが、Playストアのサイドバーからアクセス出来る「詳細設定」の「アプリの公開状態」の「非公開」の選択の下には
としっかり記載されているので、新しいアプリのリリースが完了した時点で、古いアプリを更新して「新しいストアURLからアプリをインストールする様に」とメッセージを表示する事も可能の様です。
アプリを「非公開」にするとストアの検索にアプリが出てこなくなる他、新しいアプリも登録してから実際にストアの検索結果に出る様になるまで時間がかかる様なので、ストア上での存在を維持する為には新/旧両方のアプリが同時公開されている時期があった方が良いかもしれません。
AppストアでバンドルID変更
Appストアの場合は、新しいバンドルIDでアプリを作成、Android版と同じ様にバージョン名を加えてストアに登録、公開しようとした時点でアプリの公開が却下されました。😥😥
理由としては、同じアプリの違うバージョンとして公開したいのですが、2つの類似のアプリと認識される様で、ガイドライン4.3(a)の「スパム (Spam)」判定となってしまう様です。
親切な事に、対策として「アプリの配信状況」で既にリリースされているアプリと新しいアプリの公開地域が重ならない様にすれば、といったコメントも付いていましたが、この対策は国や地域でカスタマイズされたアプリを公開する方法だと思いますが。。この方法だと対象外の地域だとアプリのアクセスが完全に制限される様な気がします。。 (検索してみましたがどういった扱いになるかは公式のドキュメントで確認する事は出来ませんでした。)
つまり、古いアプリの方は公開地域を全て削除しないといけない事になると思いますが、この場合、既にアプリをダウンロードしたこれまでのユーザーのサポートはどうなるのかが不明です。
この件に関してレビューチームに質問をしたのですが、「各アプリのデザインに関してのフィードバックは出来ない」、「ガイドラインを参照する様に」といった返事しか返って来ませんでした。
ガイドラインのルールをとにかく守れというスタンスなのでしょうか?
結果
Playコンソールの方には既存のユーザーはアップデートを受け取れるとありましたが、Appストアの方ではガイドラインで同じアカウントで同種のアプリは登録出来ないとの1点張りでかなり使いにくくなっている様です。
どうしようもないので、Appストアのアプリは、まず既存のアプリに「このアプリに更新されます」との表示を加えて公開した後に、時間を置いて新しいアプリと差し替える事になりました。
ただ、新しいアプリを登録してからその情報が広がるまでギャップがある他、これまでのアプリを非表示にした後、新しいアプリの登録に何かの問題があった場合はギャップがもっと長くなります。
(「公開地域から外れても既存のユーザーはアップデートを受け取れる」と一言あれば状況は違うとは思いますが、全く記載が無いのは不親切の様な…)
追記
付け加えておくと、アプリの審査が通った後に公開地域を変更する場合には審査を再度通す必要が無いので、限定地域で公開した後に他の地域を加える事は可能の様です。
また、Appストアの場合は、アプリの公開地域を外すと、アプリを既にインストールしているかどうかには関係なくストア上のアプリページへのアクセスができなくなる様です。
コメント
コメントを投稿