画像編集せずにAppStore登録用 iPhone5.5インチディスプレイのスクショを撮る方法
Android/iOSアプリを開発してストアで公開していますが、どこのストアでも、アプリを登録するのに様々な必要事項がいくつかあリます。
最近、AppleのAppStoreにアプリを登録する際に必須となるアプリのスクリーンショットで「どうやったら撮れる?」という事例があったのでここに備忘録としてメモしておきます。
※: 「違うサイズのiPhoneでスクショを撮って画像エディタでサイズを変更する」などという解決法を紹介しているページが結構あるみたいですが、このメモではiOSシミュレータにiPhone 5.5インチディスプレイがスクショ出来るシミュレータを追加する方法を紹介しています。 なので、編集無しでスクリーンショットをそのままAppStoreの登録に使う事が出来ます。
iOSアプリ登録にはアプリのスクショが必須
AppleのストアにiOSアプリを登録して公開する際には、Appleが指定する解像度でアプリのスクショを撮ってアプリの登録ページにアップロードする必要があります。
👇はiOSアプリを登録する際に使うページの一部ですが、画面のサイズごとにアプリのスクリーンショットをドラッグ&ドロップしてアプロード出来る様になっています。
ページには、iPhone用に3種、iPad様に2種の合計5種類のスクリーンサイズがありますが、実際にアプリ登録に必須とされるスクリーンショットは:
- iPad Pro (第6世代) 12.9インチディスプレイ、
- iPad Pro (第2世代) 12.9インチディスプレイ、
- iPhone 5.5インチディスプレイ
の3つの画面サイズで、iPhoneの6.7インチと6.5インチディスプレイ用のスクショはアップロードしなくても登録が出来ますました。
追記 ()
必須のスクリーンサイズのリストが更新された様です。
- iPad Pro (第2世代) 12.9インチディスプレイ
- iPad 13インチディスプレイ: (iPad Pro (M4)、iPad Pro (第3~6世代)/iPad Air (M2))
- iPhone 5.5インチディスプレイ: (iPhone 8 Plus/7 Plus/6s Plus)
- iPhone 6.5インチディスプレイ: (iPhone 14 Plus/13 Pro Max/12 Pro Max/11 Pro Max/11/XS Max/XR)
iPhone 6.5インチディスプレイのスクショも必須になった様です。
実機を持っている人なら実機でアプリをテストしてスクショを撮るのが手早いかもしれませんが、アプリの開発の為だけに実機を3台用意するというのもかなり無理があります。 実機を用意しなくても、iOSアプリの開発に使うXcodeにバンドルされている「iOSシミュレータ」を使う事でバーチャルのデバイスをmacの画面上で起動出来るので、そこでアプリのスクショを撮る事が出来ます。
実機が無くてもiOSシミュレータで撮影
「iOSシミュレータ」をちょっと使ってみると直ぐ判るかもしれませんが、上記の必須となる画面サイズで、「iPad Pro (第6世代) …」と「iPad Pro (第2世代) …」の2つに関しては、「iOSシミュレータ」のメニューで:
で表示される一覧から選ぶ事が出来ると思います:
メニューの一覧にはディスプレイサイズは表示されませんが、名前と世代が一致していれば希望するディスプレイサイズのデバイスが起動します。
でも、「iPhone 5.5インチディスプレイ」に関しては、多くの人が、
となるかと思います。
一般的なウェブサイトだと、この様な状態だと「不明瞭」なり「良くわからない」などといったクレームが付いて、実際にどのiPhoneとiPadが各当するディスプレイを持っているかという早見表などのリンクを付け足すのが普通だと指摘されたりすると思うのですが、上記の登録ページにはその様なリンクは見当たりません。
ネット検索をすれば済む事なのかもしれませんが・・。
iPhone 5.5インチディスプレイ ??
検索をすると過去に「iPhone 8 Plus」に5.5インチディスプレイが搭載されていたという事が判るかもしれません。
現在配布されているXcodeの最新バージョンは15で、最新のiOS17をサポートしています。 なので新規インストールをしたXcodeだと、デフォルトでOS17.xのシミュレータがiOSシミュレータにインストールされます。
でも、「iPhone 8 Plus」が対応しているiOSはiOS16までなので、iOS17では未対応となっています。。
これだけだとiOSシミュレータで「iPhone 8 Plus」を起動出来ないとなってしまいますが、iOS17以前のシミュレータをiOSシミュレータに追加でインストールすれば「iPhone 8 Plus」をiOSシミュレータ上で起動する事が出来ます。
ただし、iOS 14.xシミュレータの様にあまりにも古いiOSだと、Xcode15は対応していても、macOSのバージョンがSonoma (v14)以降だと対応していない※みたいなので、特に理由が無い場合は、iOS 17の一つ前のiOS16.4シミュレータをインストールするのが無難だと思います。
※: iOS14.xシミュレータに問題があるだけで、iOS14.xの実機があれば、引き続きXcode 15で実機を使ったiOS14のデバッグはSonoma以降のmacOSでも可能だそうです。
iOS 16.4 シミュレータをインストールする手順
次にiOS 16.4 シミュレータをiOSシミュレータインストールする手順をメモしておきます。
(1) Xcodeのメニューから、Xcode > Settings... を選択して「Platforms」ウインドウを開きます。
(2) Platformsタブにシミュレーターの一覧があるので左下にある「+」をクリックしてシミュレーターを追加します。
(3) 表示されたリスト (Previously Released Simulation)から「iOS...」を選択。
(4) インストール可能なシミュレータがリストされるので適切なシミュレーターを選択して、「ダウンロード&インストール」ボタンをクリックします。
この後、iOSシミュレーターのメニューから、File & New Simulator...で「iPhone 8 Plus」を追加出来る様になります。
追記
"Where to get 5.5 inch iPhone screenshots for submission": Appleのデベロッパーのフォーラムで見つけた、5.5インチiPhoneのスクショが必要なのにiOSシミュレータで「iPhone 8 Plus」を走らす事が出来ないという(、約1年前の)質問ですが、数週間前に投稿されていた解決方として、
といった回答が付いていたりしますが。。。
サイズを変更したスクショ画像でReviewを通ったという話も検索結果に出て来ますが、上の方法で正しいバージョンのシミュレーターをインストールすれば、スクショのサイズ編集無しで、直接5.5インチデバイスのスクショを撮る事が出来ます。
追々記
Appleデベロッパーのサイトに「資料: スクリーンショットの仕様」というページがありました。
この資料によると5.5インチディスプレイ(1242 x 2208)のiPhoneは:
- iPhone 8 Plus
- iPhone 7 Plus
- iPhone 6s Plus
の様です。
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